「刺し子ふきん作ってみたいな」「刺し子の図案って、どんなものがあるんだろう」「刺し子初心者なので、何から始めたらいいかよく分からない」
私が刺し子をはじめたいと思っていた頃、こんな風にいろいろ疑問がありました。
他にも、どんな道具をどこで買ったらいいのか、ふきんの仕立てってどうやるのか、など分からないことだらけ。そんな私の大きな助けになってくれたのが、刺し子の本でした。
私と同じように刺し子をはじめたいけれど、何からやっていいのか分からない方のために、このブログで少しづつ作り方を紹介していますが、今回は刺し子初心者にわかりやすい刺し子の本を中心にランキングにしてみましたので、参考にしていただけたら嬉しいです。
刺し子のふきんを作ってみたい初心者におすすめの本
まずは私が大好きな刺し子ふきんの本を3冊ご紹介します。
嫁入り道具の花ふきん教室
こちらは暮しの手帖社から発行されている、刺し子の世界では有名な近藤陽絽子さんの本です。暮らしの手帳で連載をしていたので、ご存知の方も多いと思います。暮しの手帖と同じく、センスの良い編集がされている本で、所狭しと説明文と写真が載っています。
初心者でも刺しやすいように、わかりやすく丁寧に作られている本です。細かい説明が書かれているので、この本があれば、初心者でも刺し子ふきんが作れます。29種の図案の刺し方が書かれていて、オールカラー写真図解が付いています。
とてもバランスのいい本なので、初めての1冊にピッタリです。
ちくちく、かわいい 刺し子の花ふきんと小もの
この本は、私が初めて買った刺し子ふきんの本です。この1冊で刺し子ふきんを作ることができるようになりました。私はもともと手芸はあまりできませんが、刺繍をずっと続けていたので、刺繍の一種として刺し子に抵抗なく取り組むことができました。
この本にはふきんの仕立て方や、図案の引き方、刺し子の基礎について載っています。ただ、それぞれの図案の詳しい刺し方については、説明が少ない部分があります。手芸もほとんどしたことがない初心者の方は、まずはコースターなどの作り方が載っている「日本の伝統手しごと 改訂版刺し子のふきんと小物」という次のランキングで1位の本をおすすめします。
手芸を少しでもしたことがある方や、得意な方は刺し子ふきんを作る教科書として、こちらの本はぴったりですので、おすすめです。伝統柄が32種類紹介されていて、実物大の図案付きです。私も未だに教科書として愛用しています。
ちくちく楽しむ 刺し子のかわいい花ふきん
先ほど紹介したほんととてもよく似た構成ですが、こちらの本の方がシンプルでポップな雰囲気のものが多いです。内容や道具についても先ほどの本と同じです。出版社どちらも日本ヴォーグ社ですから、当然かもしれません。
刺したい柄がある方を選んで見てください。こちらは伝統柄が31種類紹介されていて、もちろん図案も付いています。
刺し子初心者におすすめの本ランキング
こちらのランキングでは、刺し子ふきん以外の小物や図案について解説されている本をご紹介しています。
1位:日本の伝統手しごと 改訂版刺し子のふきんと小物
初心者にとってもおすすめの本です。コースターやふきんの刺し方を中心に描かれており、伝統柄28柄が紹介されています。コースターや刺し子ふきんの刺し方が、写真で詳しく説明されているので、初心者でもやり方がイメージしやすいです。
自分が作っているものと、写真とを確認しながら刺し子を進めていくことができるので、手芸に慣れていない方でもチャレンジできます。
基本的な伝統柄が多く、揃える道具も最低限のものでできるように解説されているため、初心者が1冊目に選ぶのにはぴったりです。
2位:はじめての手作り 刺し子こもの
この本は明るくかわいい色使いや作品が多いのが特徴です。ほとんどの小物が明るい色で作られているので、かわいいものやカラフルなものが好きな人にはおすすめです。
本ではコースターや刺し子ふきんの作り方から始まり、ブックカバーからエコバックなどの大きな作品の作り方まで載っています。
刺し子の基礎について、わかりやすい写真で説明がありますので、コースターや刺し子ふきんは初心者の方でも作りやすいかと思います。コースターは制作時間が短く、初めて作るのにはぴったりだと思いますので、挑戦してみてください。
刺し子に慣れてきてからも、いろいろな小物にチャレンジすることができるので、初心者だけではなくいろいろなレベルの人が楽しめる本になっています。
3位:伝統柄で楽しむふきんと小もの 刺し子の手仕事
シンプルな伝統柄で作る小物を中心に構成された本です。伝統的な落ち着いた雰囲気の作品を作ってみたい方にはぴったり。刺し子ふきんだけでなく、巾着やブローチなどの作り方も載っています。藍色や生成りなどのシックな色が多く、洗練された大人っぽい印象の本です。
基本的な作り方や使う道具などについてもしっかり書いてありますが、手芸をあまりやったことがない人にとっては、少し説明が足りない部分があるかもしれません。
初心者に手取り足取り教えてくれるような本ではありませんが、手芸に慣れていて刺し子を始める人や、2冊目としてはおすすめです。
4位:林ことみの刺し子ノート
刺し子文化の背景に迫った、とても興味深い一冊です。刺し子の原点を知った上で刺し子をしたい人におすすめです。東北の手仕事について詳しく書かれていて、読み物としてとても面白かったです。
刺し子初心者が東北の手仕事を知るためにはとても良い本ですが、教科書的に使うのは難しいかもしれません。道具ややり方については、あまり載っていません。
ただ、刺し子初心者にとってとても有意義だと感じた部分があります。それは、チェック柄やドット柄の布を使うことによって、刺し子の下準備である方眼線や図案を描かなくても気軽にさせるということです。このような柄物の布を使うというアイディアは目から鱗でした。早速試してみたいと思っています。
5位:新刺し子 よくわかる刺し方の順序とコツと図案70
20年ほど前に出版された本ですが、伝統柄の図案が70種類も紹介されており、今でも十分参考になる内容が書かれています。とにかく実物の写真や図案が大きく載っていて、とてもわかりやすいです。
説明文を読んでもイマイチ理解できなかったり、図や写真を見た方がイメージしやすい初心者の方にはおすすめです。使う道具については、20年前も今もさほど変わりないようです。
図案の多さは本当に感動的で、たくさん作りたくなります。ただ、ふきんの仕立て方や小物の作り方はほとんど載っておらず、あくまでも図案を刺す方法を中心に書かれていますので、初心者でふきんや小物の作り方も知りたい、という方にはおすすめしません。
すでにあるものや自分で作る小物に刺し子を施したい、という方にはぴったりです。
番外編 オリジナルの刺し子図案が豊富な本ならこれ
一目刺しの刺し子のふきん
この本はオリジナルの図案が30種類ほど紹介されていて、どの柄も北欧風というかポップなものが多いのが特徴です。りんごやリボン、キャンディなど、独創的な図案を楽しむことができます。
道具や刺し方など、一通りの説明がありますが、初心者にはあまりおすすめできません。どちらかというと、伝統柄では物足りなくなった方が、さらに楽しむための本、といった感じです。
この本でとっても勉強になるのは、長い糸を使って刺す方法と、さらしの下準備についてです。とても丁寧に書かれていて、自分とは違った視点を知ることができました。
図案の刺し方についての説明は、完全に経験者向き、といった感じですので、気になった方は2冊目として選んでみてはいかがでしょうか?
まとめ
どの本もそれぞれ特徴があり、ランキングにしにくい部分があったのですが、今回は初心者にお勧めできるということに着目してランキングにしてみました。今回紹介したものは、私が初心者の時に買ったものや、買い足した本です。
刺し子ふきんを何枚か作ってみた現在の私がお気に入りの本は、「嫁入り道具の花ふきん教室」と「林ことみの刺し子ノート」です。刺し子の伝統を感じられる2冊は、これからもずっと持っていたい本です。
それぞれ違いがありますが、自分に合ったものを手に入れてみてください。このブログが皆さんのお気に入りの1冊を見つけるお役に立てていたら嬉しいです。
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