刺し子の花ふきんを作っていると、悩ましいのが糸端の処理や糸つぎです。出来るだけ綺麗に仕上げたいので、今までいろいろな方法にチャレンジしてきました。
最近は、はた結びでの玉止めが気に入っています。刺し始めの玉止めは普通の玉結びですが、糸つぎの刺し終わりははた結びで玉止めします。
今回は、数ある刺し始めや刺し終わりのやり方の中の一つ、はた結びでの糸つぎについてご紹介したいと思います。
はた結びってそもそも何?
私が、はた結びについて知ったのは、近藤陽絽子さんの本がきっかけです。
この本の中の地刺しの糸端処理のところにさらっと載っていたのです。
最初は「機(はた)結びって何?」と思ったのですが、調べてみると一目刺しの刺し子ふきんにはぴったりの糸端処理だと感じました。
はた結びとは、結び目が小さい結び方で、ほどけにくいのが特徴の結び方。機織りの時や編み物の時の糸つぎに活躍するやり方のようです。
結び目が小さいので、刺し子の図案の邪魔をしないし、ほどけにくいので糸つぎにぴったり。
このやり方を知ってから、早速試してみたら、いつもの結び目より目立たずに糸処理できました。
刺し子ふきんの刺し終わりをはた結びで処理する方法
そんなはた結びのやり方について、説明していきます。
まずは、刺し終わりの糸端を5センチほど残し、新しい糸端も5センチほど準備します。わかりやすくするために、色の違う糸で処理しています。
糸と糸を重ねて、右側の糸を写真のように黄色い糸に一周巻きます。
巻いた状態のまま、今度は黄色い糸を赤い糸の輪の中に通します。
右下の赤い糸をゆっくりと引っ張っていくと、はた結びが出来上がります。
あとは余分な糸をカットすれば出来上がり。
実際の刺し子ふきんでは、こんな風に見えます。中心あたりにはた結びで処理しているんですが、わかりますか?やっぱり小さめの結び目になるので、目立たず、ボコボコせずいい感じです。
普通の玉結びで処理しちゃうとこんな感じ。結構目立ってますよね。しかもボコッとしているので、使い心地に差が出そうです。でも、初心者はこの結び方でも十分だと思いますし、普段使いのふきんならば、使っているうちに玉止めが馴染んでくるので、問題ないです。
はた結びって、覚えるまではちょっと面倒ですが、普通に玉結びするより綺麗な玉止めになるのでおすすめです。
刺し子ふきんの刺し終わりの糸処理は他にもいろいろあります
刺し子ふきんの刺し終わりは、裏側に玉止めすることはもちろん、2-3目重ねて処理したり、ふきんの端に玉止めを隠してしまうやり方などさまざまです。
正解はなく、自分に合った方法や納得いく方法で処理すれば大丈夫です。
裏側を綺麗に仕上げたいのなら、玉止めをふきんの端に隠してしまうやり方が良いし、糸を無駄にせずに昔ながらの方法で刺し子をしたいなら、裏側にはた結びなどで糸つぎしていく方法が良いと思います。
大まかに糸処理の方法は、玉止めするか、重ねて刺したり、返し刺しをする方法の2つです。
玉止めは裏側に玉結びするのか、布と布の間に玉止めを隠すのか、お好みで使い分けます。
また返し刺しについては、別記事でご紹介したいと思いますのでお待ちください。
のんびりペースでの更新ですが、もしもご質問等ありましたら、コメントおまちしております!
インスタでは刺し子の作品のご紹介、youtubeでは初心者でもわかりやすいように刺し子ふきんの仕立てや、刺し始め刺し終わりの処理などの動画をまとめてあります。
のんびり更新ですが、気長にご覧いただけると嬉しいです。
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