「刺し子に使うさらしを比較して欲しい」
「刺し子に使う晒のおすすめを知りたい」
「刺し子のさらしの仕立て方や水通しの方法を知りたい」
「晒の種類の文とか岡って何?」
「色つきのさらしって販売されているの?」
といった疑問にお答えします。
私は手芸の中でも刺し子がとても好きで、刺し子ふきんを中心に制作を楽しんでいます。
作った作品はインスタに載せていますので、ご覧いただけたら嬉しいです。
今までに色々なさらしを試してきた経験から、今回は晒についての情報まとめをブログに書いていきたいと思います。
刺し子に使う晒の比較
刺し子に使う晒には大きく分けて3種類のさらしがあります。(厳密には色々有りますが。。。)
一つ一つご説明していきます。
文規格
一般的に手芸店や呉服屋さんなどで10メートル単位で売っている1000円から2000円くらいのさらしは、文規格のものであることが多いです。
「ぶん」と読みます。
20番手というちょっと太めの糸で織られていて、目が粗めなのが特徴です。
目が粗めなのは、織る際に使っている糸が少ないからです。
刺し子キットなどに使われているさらしは、この文規格と思われるものがほとんどです。
私はこの文規格が大好き。
通気性が良いし、目が粗いからこそ運針の際に刺しやすさを感じます。
文規格であっても、さらしの種類によっては使っている糸の量が違っていたり、織りのクオリティが違っているので、色々試してみると楽しいです。
この晒は初心者の方や、指の力があまり強くない方、通気性の良い刺し子ふきんを作りたい方、出来るだけ安いさらしを買いたい方におすすめです。
岡規格
文規格よりも細い30番手の糸で、きめ細かく織られているのが岡規格というさらし。
文規格よりも使っている糸の本数が多いので、目が細かい晒になっています。
晒にしてはしっかりした生地です。
刺し子で刺すときに力が必要ですが、この生地は文規格に比べるとゆがみにくいので、綺麗に仕上がります。
この晒は、刺し子に慣れている方、刺し子ふきんの歪みが気になる方、刺し子ふきんを綺麗に仕上げたい方、しっかりした生地の刺し子ふきんを作りたい方におすすめです。
特岡規格
使っている糸は30番手で同じですので、目視だと岡規格と特岡規格の違いはよくわかりませんでした。
触ってみると感触が少し違うような…
鈍感な私では、判別が難しかった。
岡規格と同様、刺すときに力が必要ですが、出来上がりはとても綺麗。
この晒は、上質な晒で刺し子を楽しみたい方、刺し子に慣れている方、刺し子ふきんのゆがみが気になる方、しっかりした生地の刺し子ふきんを作りたい方におすすめです。
このように、晒には色々な種類がありますので、自分に合うものを選んでみてください。
もしもどれにするのか悩まれている方は、下記のような商品も出ているようですので、試してみると良いですよ。
番外編 吉田晒細幅
私が以前、100メートル購入した細幅の晒は吉田晒さんのものです。
画像を見ていただくとわかる通り、かなり目が細かいさらしで、40番手の細い糸でかなりの本数を使って織られた晒です。
一般的な晒のイメージとは違い、ちょっと生成りの生地で、厚くてしっかりとした生地です。
刺すのに力が必要ですが、歪みにくいです。
この晒は細幅のさらしを使ってみたい、刺し子のミニハンカチを作ってみたい、という方におすすめ。
最近、吉田晒さんがBASEでメートル単位の細幅晒の販売を始めたそうです。
気軽にお試しできるので、ぜひチェックしてみてください。
刺し子に使う晒のおすすめは玉川晒の赤牡丹
私は文規格の晒が好きで、今までに色々なさらしを使ってきましたが、一番使用頻度が高いのは玉川晒 赤牡丹です。
文規格なのですが、生地がしっかりしていて節が少ない。
刺しやすいのに歪みにくいので、とっても気に入っています。
売り切れてしまったり、価格が上がるのと悲しいので、今までは公表していなかったのですが、ブログを読んでいただいている方にぜひこの晒の良さを知って欲しいなと思って、思い切って書きました(笑)。
話が脱線しますが、私は出来るだけ使っている道具や刺し子のやり方などを包み隠さずにお伝えしています。
刺し子人口が増えるにつれ、紹介したものがたくさん販売されるようになったり、有名になっていくことはとても嬉しいことです。
さらしの産業は衰退の一途だったので、その盛り上がりにほんの少しでも貢献できているのであれば嬉しく思います。
でも、その反面、品薄になって価格が高騰したり、手に入りにくくなってしまうこともあります。
玉川晒 赤牡丹はどうしてもその点が心配で、ずっと公表せずにいたのですが、やっぱり使いやすいので、皆さんに知って欲しいです!
このブログを読んでくれた方にだけ、こっそり(笑)
刺し子の晒の仕立て方と水通しのやり方
刺し子のさらしの仕立て方については、以前の記事やyoutubeでご紹介しているので、そちらをぜひご覧ください。
晒の水通しはとっても簡単。
買ってきたさらしを丸ごと水を張ったバケツや洗面器等につけておきます。
半日ほどつけたら、軽くすすぎと脱水をして、形を整えて干します。
半乾き程度まで乾いたら、アイロンをかけて綺麗にしたらおしまい。
あとは好きな長さにカットして使いましょう。
いっぺんに水通しは大変、という方は、好きな長さにカットしてから水通しすれば大丈夫。
晒の仕立てや水通しは丁寧にやればやるほど、綺麗なふきんができます。
色付きの晒はオリムパスや個人で販売されています
色付きの晒はオリムパスで最近たくさん出ています。
ネットや手芸店で気軽に手に入るので、おすすめです。
例えばこれはラベンダー色のもの。
また、インスタを覗くと色々な方が染めたさらしを見ることができるし、minneやcreemaで販売されていますので、チェックしてみると良いです。
まとめ
今回は晒についてのあれこれをまとめてみました。
自分に合う晒は人それぞれ。
迷っているなら、まずは色々なさらしを少しずつ使ってみて、試してみるのがおすすめです。
刺し子布に関する記事
今回のブログで刺し子に興味をお持ちになった方、もっと詳しく知りたい方は別記事やインスタやyoutubeでも詳しい刺し子のやり方をご紹介していますので、よかったらご覧ください。私は普段、模様刺しではなく一目刺しをメインに刺し子をしています。
初心者で、何から手をつけていいのかわからない、という人にはフェリシモの刺し子キットがおすすめ。
一目刺しのブログ記事だと、下記のものが比較的丁寧に初心者でもわかりやすく刺し子のふきんの作り方や刺し子の刺し方をご説明しています。
のんびり更新ですが、気長にご覧いただけると嬉しいです。
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