「刺し子ってなに?」
「刺し子の基本的なことを知りたい」
「刺し子に使う道具ってどんなもの?」
「刺し子の刺し方や模様を知りたい」
など、刺し子の総合的な疑問にお答えします。
私はちるぼるという名前で、刺し子ふきん製作を中心にのんびりと刺し子を楽しんでいます。
作った作品はインスタに載せていますので、よかったらご覧ください。
今回は、今まで書いてきたことを刺し子初心者の方でもわかりやすいように、まとめて書いていきたいと思います。
刺し子ってなに?
刺し子の始まりは諸説あるのですが、もともとは布がとても貴重だった時代に防寒や布の補強のために刺し子をしていたものだと言われています。
東北地方の刺し子が有名ですが、全国各地に刺し子の文化は見られ、それぞれの土地で発展しています。
また、似たような文化は海外でも多くあり、昔から人間の知恵として育まれてきたものなのです。
布や糸が豊富に手に入るようになるにつれ、本来の刺し子としての機能はあまり重視されなくなりましたが、それでも先人の知恵を大切にし、手仕事を慈しみ楽しむという思いは、現代にも受け継がれていると考えます。
現在の刺し子は、補強や防寒の要素はほぼなくなってしまいましたが、刺繍的要素を重視して、刺し子ふきんや小物作りを楽しむ方が増えています。
使う道具や図案の書き方についても進化し、様々な便利道具や工夫が見られて、皆さんがとても楽しんでいることがわかります。
刺し子に使われる材料・道具について
刺し子に使われる材料や道具について、説明していきます。
布
現在の刺し子に使われる布は、晒・綿・リネンなど様々です。
写真のものはリネンですが、刺し子ふきんを刺すなら晒を使います。
刺し子ふきんは晒を2枚重ねて刺しますが、小物を作る際は1枚布に刺して、裏布をつけて仕立てることもあります。
晒くらいの目のもので、柔らかすぎない布が刺しやすくておすすめです。
初めて刺し子をする方であれば、刺し子キットを利用したり、晒を使うのがおすすめです。
針
刺し子の針には様々な種類があり、布や糸に合うもので、自分が使いやすいものを選ぶ必要があります。
細い糸には縫い針で対応できますが、太めの刺し子糸には針穴が大きく太めの刺し子針が適しています。
運針の方法によって、針の長さの選び方も変わってきます。
初めてで選び方がわからないという場合は、この記事に書かれているいくつかの種類の針が入ったセットを購入して使ってみるのがおすすめです。
糸
刺し子糸、と名前のついた糸がたくさん販売されていますが、縫い糸や刺繍糸で刺し子を楽しむことも可能です。
布との相性があり、薄い布なら細めの糸、厚い布なら太めの糸を使うと刺しやすいです。
でも、薄い布で太めの糸を使って、ぷっくりした感じを楽しんだり、厚い布に細い糸でたくさん刺し込んでいくなど、様々な楽しみ方も可能です。
刺し子の道具
布、針、糸の他に、チャコペン、方眼定規、裁ちばさみ、糸切りバサミ、指ぬきなどが必要です。
また、模様を布に直接描くのではなく、図案を写したい場合は、チャコペーパーやトレーサーが必要です。
使い方は、まず布を裁ちばさみでカットし、チャコペンを使って図案を書きます(またはチャコペーパーとトレーサーで写します)。
そして、針に糸を通し、指ぬきを使って運針しながら刺し子をし、糸切りバサミで糸を切ります。
刺し子は使う道具が少ないので、散らからず、いつでも気軽に楽しめるのが魅力です。
刺し子糸の扱い方
先ほど写真に写っていたような、巻いてある状態の刺し子糸であれば、80センチから1メートルほどを目安にカットして、刺し子にそのまま使うことができます。
刺し子糸の中には、かせになっているものが多くあり、その場合はほどいて使う必要があります。
私は自分の好きな長さでいつでも使えるようにしておきたいので、カードに巻いておきます。
他のやり方もありますが、私はずっとこのやり方。
これがちょっとめんどくさいな、と思う方は、すでに巻かれた状態の刺し子糸を購入すると良いですよ!
刺し子のやり方
基本的な刺し方
刺し子のやり方はとてもシンプル。
布に書いた図案に従って、好きな針目で刺していくだけです。
私は4ミリから5ミリほどの針目で、裏側も同じくらいの針目が出るように刺すのが好きですが、表の針目を大きく出したり、もっと大きい針目で刺す方もいます。逆にもっと細かい針目で模様刺しをする場合もあります。
刺し始めや刺し終わり
刺し始めや刺し終わりは、玉留めや重ね縫い、返し縫いなどで対応します。
私はそれぞれの作品によって、処理方法を変えています。
処理方法はたくさんあり、その一例をこちらの記事にまとめてあります。
次の行にいく時
刺し子の糸を処理しないまま、次の行に行くときは、布の間に糸を通すか、裏に糸を渡して進みます。
私は裏側を綺麗に仕上げたいので、布の間に糸を通すことが多いです。
糸こき
刺した場所を布に馴染ませる作業を糸こき(糸しごき)と言います。
しごき方にはコツがあり、この作業を綺麗にできるようになると、出来上がりが美しくなります。
この記事に糸こきのコツや、動画を載せていますので、よかったらご覧ください。
運針
運針の方法は様々あります。
私は中指の付け根に指ぬきをはめて運針をしています。
View this post on Instagram
この運針は1枚布に刺していて、針目を気にせず刺しているので、私の中では早い方の運針です。
一目刺しの時は、もっとゆっくり丁寧に運針しています。
刺し子の図案について
刺し子には昔から伝えられてきた伝統的な図案や、現代に考えられた可愛い図案、などなどいろいろな図案があります。
大きく分けて、2種類の刺し子の図案の種類があります。(こぎんなどは除く)
これが一目刺しです。目落とし刺しとも言います。
View this post on Instagram
そしてこちらが模様刺し。
View this post on Instagram
図案に関しては、今までたくさん記事にしてきました。
刺し子はいろいろなものが作れます
ふきんや、
ハンカチ、
巾着、
薄い布袋、
コースター。
自由にいろいろ製作できますので、ぜひぜひ楽しんでみてください!
今回のブログで刺し子に興味をお持ちになった方、もっと詳しく知りたい方は別記事やインスタやyoutubeでも詳しい刺し子のやり方をご紹介していますので、よかったらご覧ください。
ブログ記事だと、下記のものが比較的丁寧に初心者でもわかりやすく刺し子のふきんの作り方や刺し子の刺し方をご説明しています。
のんびり更新ですが、気長にご覧いただけると嬉しいです。
刺し子のことよくわからないけどやってみたい、ブログとかみても何から手をつけていいのかよくわからない、という人にはフェリシモクチュリエの刺し子キットがおすすめです。
フェリシモクチュリエの刺し子キットは、月に1回セットが届くというもの。
いくつかのキットの中から、自分が作れそうなものを選べるし、プリント済みの布や糸が説明書と一緒に送られてくるので、初心者でもひとりで刺し子が刺せるようになる内容です。
定期便だけど1回のみでストップ可能だし、自分のタイミングでストップも可能です。
模様刺しの伝統柄の他に、可愛い図案もたくさんあって、取り組みやすいかと思います。
縫製済みの布に刺し子をしていくものもあり、仕立てが苦手な人でもチャレンジ可能。
市販の刺し子キットは、図案のプリントはされているけど、仕立てしなければならないものがほとんどなので、縫製ずみのものがあるのはとっても嬉しいポイント。
フェリシモの刺し子の詳細は下記の公式ホームページより、内容を確認してみてください。
その時期によって、取り扱っている図案や内容が違うし、いろいろ選べるので、初心者でも楽しめます。
公式ホームページの検索で、「刺し子」と入力するといろいろな種類の刺し子が出てきます。
コメント